AEスクリプトを使ってみよう

AE script とは

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AfterEffectsに装備されるスクリプトは、JavaScriptが使われています。エクスプレッションと何が違うのという質問がよくありますが、スクリプトは、システムに直接アクセスできるという点でエクスプレッションと異なります。システムとは、お使いのパソコンを動作させるOSのことで、WindowsやMacOSXのことです。
エクスプレッションはAfterEffectsの中だけで動作しますが、スクリプトはシステムにもアクセスできます。その代表例がメールの送信です。メールを送信するためには、システムに入り、認証を受け、通信ポートを開くなどの処理が必要です。このような処理は、エクスプレッションでは出来ません。

スクリプトによるメールの送信について

AEには最初から便利な機能が標準で付属しています。これが意外に使えます。しかし、数あるAEの教則本で紹介されているケースは皆無で、私はみたことがありません。
基本操作と派手なテクニックの部分に紙面を割いて、便利なユーティリティを紹介したページがないというのはいかにも残念です。まぁなくても困らないということもあるとは思いますが・・・それだけ需要が少ないというでしょうか。
しかしながら、そんな付録の中でも利用価値が高いと思われるのがレンダリング完了と同時にメールを送信してくれるスクリプトです。
メール送信スクリプトについては、古籏一浩氏のサイトにたいへん簡潔で優れたコードで紹介されています。プログラムはできるだけ簡潔なほうが優れたコードと言えます。ぜひとも参考にしてください。 http://www.openspc2.org/reibun/AfterEffects6.5/
しかし、当サイトでは、AEに付属の送信方法を紹介します。なぜかというと、エラーにも対応したスクリプトになっており、スクリプトを勉強するにはとてもいい教材だと思うからです。
が、残念なところもあります。それはスクリプトを説明したスクリプティングガイドPDFがインストールDVDに同梱されているところまではいいのですが、マニュアルの頭の方だけ日本語で、肝心のスクリプトを書いてあるところが全て英語になっています。途中まで日本語訳があるのなら、なぜ最後まで日本語にしないのか疑問ですが、こんなところに外資系メーカーの思慮のなさを感じます。AEユーザーの大半がスクリプトを使ったことがない方がほとんどだと思いますので、なおさら日本語化するのが当然かと思いますがコストの問題なんでしょうね。

AEの基本設定

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では、スクリプトの作業をする前に環境設定を変更しましょう。 まず、環境設定の「スクリプトによるファイルへの書き込みとネットワークへのアクセスを許可」にチェックを入れおきましょう。
デフォルトではチェックなしですから、必ずチェックするようにしてください。ここがアクティブになっていないとメールを送信できません。
デフォルトでオフになっているのはスクリプトウイルスによる攻撃を防ぐためです。ここがオンになっていると悪意を持ったスクリプトウイルスによってAEが踏み台にされシステムを乗っ取られることも考えられます。必ずウィルス対策をしたシステムで使うことが肝心です。
「JavaScriptデバッガ使用可能」のチェックについては任意です。これはスクリプトを書く際にテストをするために必要で特にプログラムを開発するとき以外は必要ありません。次に、当然のことですが、レンダリングしてメール送信することが目的なので、必ずレンダーキューにレンダリングアイテムがあることが必要です。

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ここまで出来たらファイル>スクリプト>スクリプトエディタを開くを選択してください。このスクリプトエディタは、ExtendScript Toolkitと呼ばれAdobe製品のスクリプトを書くときに使うスクリプトエディタです。

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このエディタには、デバッガ機能もあり、単なるテキストエディタより便利です。 使い慣れたテキストエディタを使う場合は、必ず Unicode(UTF-8)エンコーディング形式で保存してください。 (デバッガとは、プログラムを検証する機能です。) それともう一つ注意点としてデフォルトのフォントサイズ設定が 確か、9pになっていたと記憶していますが、かなり文字が小さくて読みづらいので、ここも変更することをお勧めします。特にピリオドとカンマなどは見間違えることが多いので極力文字を大きくすることをお勧めします。
AEで読み込めるスクリプトファイルは拡張子に.jsxがつきます。

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