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1:After Effectsのエクスプレッションの勧め
初めに:
After Effects(以下AE)のヘルプには、「エクスプレッションはJavaScript 1.2に基づきAE用に拡張セットが追加されています。」
と書かれていますが、何のことやらサッパリ分からない方もと思います。
JavaScriptについて理解している人は、簡単でしょうが、プログラム言語を知らない方にはちょっと入りにくい世界でもあります。
でも、使ってみれば意外に簡単で、映像クリエーターの方々がAEのエクスプレッションを身近に感じてもらえるかもしれません。
しかし、基本的なJavaScriptの決め事は、最低限理解しないと応用が効きません。プログラムで使われる一般的な表現は、初心者にはとっつきにくいものです。当サイトでは、これをできるだけ避けて説明していく箇所が多々あり、本式のJavaScriptの表現とは異なることもあります。あくまでもプログラマー向けではなく映像クリエーター向けのサイトであることをご理解ください。
Adobeのメールマガジン「Adobe Focus In」にも
エクスプレッションの記事が掲載されています。本家本元だけに詳細な解説があります。ヘルプにはない解説があり、とても分かりやすいと思うので、そちらも参考にしてください。
エクスプレッションって何に使うの?:
エクスプレッションはプログラム言語の一種(正確にはスクリプト言語)です。ですから、プログラムを書いた通りに動きます。 例えば、街灯が故障して点滅するアニメーションを1分も作るといった場合、いちいちキーフレームを打つのは大変な作業です。エクスプレッションを使えば、たった1行プログラムを書くだけで実現できます。
random()*110
どうです?簡単でしょう。不透明度にエクスプレッションを記述すれば、点滅のアニメーションはわずか5分で作成できます。
これまで点滅を作るのに手打ちをしていた人は、この際エクスプレッションを覚えてしまいましょう。
作業によっては、キーフレームを手打ちした方が早いかもしれません。しかし、この例のようにエクスプレッションを使ったほうが簡単にできることも多いですから状況によって使い分けてください。
ちょっと休憩:
上記の説明で、関数 random() になぜ *110 になっているかというと、別に*100でもかまわないのですが、100だと不透明度が100%になる回数が少ないからです。100と110をグラフで比較して見るとその違いが分かります。あまり大きな問題ではありませんが覚えておくとどこかで役に立つと思います。
使用機種及びバージョンについて:
筆者は、MacBookPro、MacPro、After EffectsCS6.0をメインに使用しています。しかしながら、サイト内の一部で、Windowsで作成したもの、PowerMacG5、After Effects7.0時代の内容もあります。修正に手間がかかるため、イメージは新バージョンではない箇所があります。内容が新バージョンに合致しないところは順次切り替えて生きたいと思います。あしからずご了承ください。